【アカデミーナイトG(映画「忍びの国」~原作者に聞く!大ヒット歴史作品の作り方~)】
冒頭で主題歌『つなぐ』つきの予告が流れました。
歴史好きのロバート山本さんが和田竜さんに取材を。
(山本さんは和田竜作品が愛読書ということで、緊張しつつ^^)
まず、『のぼうの城』の舞台になった忍城(埼玉県行田市)などが話題に。
その後、ロバート山本さんから和田竜さんに質問が。
・題材選ぶのポイントは、バトル=合戦。バトルものが好きだということで、バトル(合戦)自体が史実としておもしろいかどうかが重要事項だとのこと。
・執筆で最初にすることは、バトルがどういう経過で起きて、実際どのような戦いが行われたのかということを調べる。国会図書館などで史料を片っ端から読み込む。
(和田竜さんが『忍びの国』を執筆した際の史料の一部が紹介されました。江戸時代に書かれた書物『参考 伊乱記』です)
・合戦の場合、両方の国の史実を集めて読む。
・資料の『三国地志』という文献があることがわかれば、またその本を引っ張り出してきて読む。新たな史料に出会うたびに芋づる式に調べる。
・『忍びの国』では史料集めだけで半年を費やした。
・史料の中には『忍びの国』で描かれている丸山城に関する史実も。事実と事実を想像でつなぎ物語にする。
・史料を読んで理解してからようやく現地に行って見る。距離感などがわかって書くのに参考になる。最もいいのは馬よりちょっと遅いぐらいの自転車。当時の人が出せるスピード。
・和田竜さんが実際に見に行った「阿波口」、「馬野口」、「伊瀬地口」とは、織田軍が伊賀を攻めた3つのルート。
・現地に行って体感したあと地図を作成。ルートなどを描いた畳2枚分ぐらい伊賀の地図で、織田信雄の進軍経路が把握できる。
【和田竜 歴史作品作りのこだわり】
・史料集め(合戦の場合、両方の国から)(芋づる式に調べる)
・事実を想像でつなぐ。
・現地に行って見る。
・地図を作成
何と、ロバート山本さんは『忍びの国』のエキストラ登録をしていたそうで、これには和田竜さんも「えっ!?」とびっくり!(←私も~。笑)
絶対に行きたかったという山本さんでしたが、スケジュールが合わなかったらしく、結局行けなかったそうです。
山本さん「そのエキストラ募集もめっちゃくちゃ来てたんで、相当なシーンを撮ったんだろうなと思うんで」
(私もエキストラ募集のメールだけ拝見していたんですが、ちゃんと男性エキストラさんが集まるのかと毎回ちょっぴりはらはらしてました~)
和田竜さん「とにかく人間が必要なんですよ、もう。非常に珍しいんですよ、だから。金がかかって作るのがたいへんな映画ですから」
「ま、そういった大きな映画ってもの楽しんでもらいたいなあっていうのを思いますよね」