こんにちは。
智くん、今も若冲の展示を目にできているでしょうか。
と、一昨日、「復活レポ」として2011年4月16日放送の『若冲ミラクルワールド ープロローグー 大野智 meets 若冲』の番組レポしていて思いました。
今回はそのレポ2回目。
『若冲ミラクルワールド ープロローグー 大野智 meets 若冲』2011年4/16放送①復活レポ「会えて良かった」 - 青嵐 Blue Storm 大野智くん Fan Blog
番組を見ていると、言葉は感覚的だけれど、若冲の作品について語る智くんの考察がとても鋭いです😲
写真も動画もない時代、ひたすらニワトリを観察し続けた若冲のように、智くんも視覚からたくさんの事柄をキャッチしているのだと思いました。
『若冲ミラクルワールド』は、またぜひ全シリーズを再放送してもらいたいなあ。
若冲のこといっぱいわかる上に、智くんの色んな表情と衣装と、ナビゲーターのときの超絶イケボな声をたっぷり聞くことのできる素晴らしい番組です♪
若冲ミラクルワールド プロローグ 大野智 meets 若冲(2011/4/16)②
ナレーション「では、若冲はどんな人物だったのでしょうか」
ナレーション「若冲は京の台所、錦市場で野菜を売る青物問屋に生まれました。若くして家業を継いだものの、仕事に精を出すこともなく……」
ナレーション「酒も飲まない。芸事にも、女性にも興味がない。そんな若冲が唯一夢中になったのが、絵を描くこと。中国から伝わった優れた絵の模写を、ひたすら繰り返しました」
ナレーション「その数、何と千点。ふと、あるとき悟ります。中国の一流の絵師と肩を並べるには、模写ではダメだと」
ナレーション「本物を見て描くことにこだわり、庭に放ったニワトリを何年も見つめ続けます。そして描き上げたのがこの『群鶏図』」
ナレーション「ニワトリたちが画面いっぱいに密集しています。真っ赤なとさかでさまざまな向きをしたニワトリたちが、全部で13羽」
ナレーション「大野さんは、この作品を見るとほかの絵にはない不思議な感覚を覚えると言います」
オープニングと同じく、白い背景の前で『群鶏図』に見入る智くんが。
(´・∀・`)「でも僕これ、最初、見たときに……何か……何つーのかな……」
(´・∀・`)「『ギラギラしてんな』って思いましたけどね(笑) 動いてるって、何か……」
(´・∀・`)「うん、確かに(スンッ)……動いてますよね」
(´・∀・`)「何かこういう動きじゃないんすよね」
と、智くんはゆっくり左右にユラユラ首をかしげています。
(´・∀・`)「ほんと、こういう何か……」
両方の手のひらを代わるがわる表と裏にしたり、形を変えたり、リズミカルに繰り返しています。
もう、さりげないしぐさもキレッキレ💙
フィンガータット(指だけのダンス)しているみたいな動きです。
(´・∀・`)「顔がこういう風な、全部、こうやって動いてて、その動いた反動で羽根がフワ~フワ~って感じかな。だから……」
番組では、なぜ若冲の『群鶏図』では絵のニワトリがまるで動いているように見えるのか、目の角膜の動きを感知する最新カメラを用い、その検証が行われていました、
立命館大学教授の北岡明佳さんは、ニワトリの顏の赤色に自然と人は注目してしまうため、「サッカード」という素早く目を動かし視線を移動する現象が起こっていることを示唆していました。
複数のニワトリが別々の方向を向いていることから、サッカードによってパラパラ漫画の現象が起こり、絵が動いているように見える可能性があるとのこと。
さて、前回のレポでもサムネに書影リンクを張りました、こちらの本。
これを智くんが両手で抱え、通路を歩いてくるシーンが映りました。
「茂木健一郎」と書かれたドアの前で、
(´・∀・`)「(小声)入ってみましょう」
と、ドアをノックします。
茂木さん「は~い、どうぞ~」
(´・∀・`)「失礼しま~す」
衣装は黒のジャケットに写真がプリントされた白T。
胸ポケットには赤地と白の水玉がついたチーフを挿しています。
(´・∀・`)「ああ、どうも」
茂木さん「大野くん! どうも、こんにちは!」
(´・∀・`)「初めまして」
(´・∀・`)「いやいやいやいや」
茂木さん「おっ、若冲持ってますね」
(´・∀・`)「持ってますね」
と、本をテーブルへ。
茂木さん「僕もこれ持ってますよ」
(´・∀・`)「これいいですよね」
テーブルに着くと、その本を開いて茂木さんとお話。
(´・∀・`)「動いてるんですよね」
茂木さん「これ、だから、僕は脳科学やってるんですけど……」
(´・∀・`)「はい」
茂木さん「やっぱり人間の脳ってカメラとは違うんですよね。カメラって、ある瞬間捉えるじゃないですか」
(´・∀・`)「はい」
茂木さん「で、脳ってでもずーっと一連の流れの中で動きを見て、で、それを整理して、こうやって情報として蓄えてるんで」
(´・∀・`)「ああ~、はい」
茂木さん「これ写真で、ニワトリ撮ってもこうなんないと思うんですよ」
(´・∀・`)「あぁ~」
茂木さん「そこが僕すごいと思うんです。逆に言うと今、写真があるから、何となく人間の脳が楽しちゃってると思うんですよ」
(´・∀・`)「あぁ~、なるほど」
茂木さん「『写真で撮ればいいや』と思っちゃうじゃないですか」
(´・∀・`)「僕も描く、う、動かれるとちょっと描けない……んですよね。描けなかったんですよ、その……」
茂木さん「あ、自分で描いてて?」
(´・∀・`)「やっぱり写真で止まってないと何か、細かく描きたくなってしまって、それを表すためにはやっぱ写真と撮って、動く、何も動かない状態で描く……っていうのをよくやってて……」
茂木さん「いや、動いちゃうとやっぱ難しいですよね」
(´・∀・`)「何か、だから、例えば、茂木さんこういて、描いてるけど、やっぱ、ちょっとどっか動くじゃないすか。ええ」
茂木さん「動いちゃいますよ」
(´・∀・`)「そうすると何か自分の中で、『あれ、もう描けないな』とか思っちゃうんですけど」
茂木さん「もう、そこから始まるんだと思うんですよね、若冲も」
(´・∀・`)「若冲も……」
茂木さん「もう当時ずーっとカメラもビデオもないんで」
(´・∀・`)「はい」
茂木さん「ずーっときっとニワトリ見てって、その情報、動きの情報を脳の中に蓄えて、整理して、『ニワトリの動きってこういうもんだよね』って表したのがこういう絵だと思うんで」
(´・∀・`)「はい」
(´・∀・`)「相当見たってことですよね?(笑)」
茂木さん「ものすごいたいへんな時間かかったと思う(笑)」
茂木さん「たぶんね、普通に写真、ニワトリ撮って……」
(´・∀・`)「ええ」
茂木さん「それをもとにこうやって描き起こすっていうのと全然う」
(´・∀・`)「全然違いますよね、だから」
茂木さん「ここ(群鶏図)に圧縮されている情報量って……」
(´・∀・`)「ええ……」
茂木さん「すごいと思いますよ」
(´・∀・`)「いや、それがほんっとに……もう、見てみたかったですよね。若冲の横にいて(笑) ふふふふっ☆彡」
茂木さん「ああ~、タイムトリップしたいよね」
(´・∀・`)「したいですね」
このあと、智くんと茂木さんが並んで通路を歩いて行く映像が流れました。
ナレーション「大野さんが、専門家の力も借りながら、若冲の秘密に一歩ずつ近づいていきます」
映像は変わって、アメリカ・カリフォルニアへ。
プライスコレクションでも良く知られる世界一の若冲コレクターとして、ジョー・プライスさんが紹介されました。
一番のお気に入りとして披露されのが……。
ナレーション「ご覧ください。日本絵画史上、最もアバンギャルドな作品のひとつと言われる『鳥獣花木図屏風』。若冲の中でもとりわけ異色です」
ナレーション「縦横に線が引かれ、四角い升目に区切られています。およそ1cm四方の升目が、何と8万6千個。升目の中に、さらに小さな升目が。これこそ、前代未聞の技法、『升目描き』です」
カメラは、次に韓国・ソウルへ。
ナレーション「そこに、升目描きを彷彿とさせる伝説の絵がありました。紙織画(ししょくが)です。江戸時代、日本にも渡来しました」
ナレーション「目をこらすと、細い紙の帯を、織物のように編んで作られています。若冲の屏風と比較すると、どちらも資格の升目で区切られていることがわかります」
古倉文化財保存研究所のイ・サンヒョンさんが紙織画の作り方を見せてくれました。
ナレーション「升目の中に、さらに小さな升目。若冲は海外の情報を敏感にキャッチしながら、独創的な作品を生み出していったのです」
ナレーション「そして、大野さんも初めて知った若冲のもうひとつの世界がありました」
グレーのスーツに黒のパーカーというファッションの智くんが訪れた京都、細見美術館に再び映像が代わりました。
美術館の中を静かに歩いています。
(´・∀・`)「いや~いや……」
細見館長「これが、『花鳥図押絵貼屏風』っていうやつですね」
(´・∀・`)「う~わ~……"若冲"って書いてある」
と、ガラスの向こうの屏風に顔を近づけています。
ナレーション「水墨画です。ここにもニワトリ。でも、今までと違って、どこかユーモラスな印象です」
(´・∀・`)「第一印象? "若冲"ですよ、そりゃあ(笑)」
(´・∀・`)「ガーン! って感じ(笑) 『来ました!』って感じだな」
細見館長「この屏風の中にね」
(´・∀・`)「はい」
細見館長「若冲が編み出した、水墨の独特の技法って言うか……」
(´・∀・`)「あ~」
細見館長「あるんですけど。どういったところかわかりますか?」
(´・∀・`)「え~? どこだ~?」
(´・∀・`)「技法……。全部に入ってるんですか?」
細見館長「うん、ところどころ」
(´・∀・`)「ところどころ入ってる。うえ~、どれだろ!?」
(´・∀・`)「ちょっと……」
智くんは真剣に見つめています。
細見館長「『筋目描き』言うんですけどね、この菊なんかにはね……」
(´・∀・`)「はい」
細見館長「それが一番出てるんですけど。菊の花の輪郭線を描かずに、墨の濃淡のにじみで描いていっているわけです。これ」
(´・∀・`)「は~……」
智くん、目もお口も見開いて、若冲の菊の花をジー……と見つめていました。
ナレーションにて、若冲の考え出した技法「筋目描き」の説明が。
水墨画家の藤原六間堂さんが、その筋目描きの再現に挑戦していました。
ナレーション「筆を重ねたときに現れた薄い線が"筋目"です。なぜこのような現象が起きるのでしょうか」
ナレーション「紙に筆を入れると、黒い墨の周りに薄いにじみができます。墨の大きな粒子が紙の繊維に引っかかり、水と小さな粒子だけがその先にしみ出していくためです」
ナレーション「その上に筆を重ねると、先に水がにじんだところには、もう小さな墨の粒子さえ入っていくことができず、そこが薄い筋目となって残るのです」
ナレーション「若冲はこの技法で水墨画に革命をもらたしました」
映像は再び細見美術館の智くんへ。
(´・∀・`)「ちょっと、水墨画のイメージが全く変わりましたね。思ってたものと(フーッ)」
(´・∀・`)「『筋目描き』って! みたいな。ふふふ☆彡 ここもびっくりしました(笑)」
(´・∀・`)「この水墨画でも、ニワトリが、何かカラフルに見えるんですよね」
(´・∀・`)「まあ、黒しか使ってないんですけど。ま、グレーと、色薄めたりしてるけれども」
(´・∀・`)「白黒で見えないと言うか。ま、白黒なんだけど、にぎやかしい、カラフルに、見える感じ」
(´・∀・`)「ってのが、やっぱ若冲にしか、できないことなんだろうなっていうのがすごい感じましたね。えぇ……」
エンディングでは、智くんが締めの言葉を。
白い背景のスタジオにて、若冲の作品の衝立を前にしゃがみ込んでいた智くんが振り返ります。
黒のジャケットにグレーのパンツ、首には白と黒のストールを結んで。
忍者っぽい立て膝から立ち上がって、こちらに向かって歩いてきます💙
(´・∀・`)「『若冲ミラクルワールド プロローグ』」
(´・∀・`)「え~、いかがでしたでしょうか。え~、見れば見るほど、若冲をもっと知りたくなりませんか?」
(´・∀・`)「『若冲ミラクルワールド』ぜひ、ご覧ください(ニッコリ)」
ラストにも映像が、機材が積まれた部屋を通り抜け、こちらを振り返って、大きく掲げた手を振っています💙
本当に『若冲ミラクルワールド』では、智くんがとてもイキイキとしていて、ご自身が楽しんで収録にあたっていたのが嬉しいです♪
若冲とのコラボなども、いつかあったりしないかな!?
期待しちゃいます♪