こんにちは。
先日に続いて、今回ももう1冊、今度は2008年の『Switch』を手に取ってみました。
まだ詳しく取り上げていないと思うのですが、ただ忘れていただけだったら、ごめんなさい😅
改めて紹介したいと思います。
あ、ちなみに、この『Switch』vol.26 No.3は、表紙と巻頭特集にもなっている『手塚治虫が愛した音楽』もとても読み応えある内容です。
Switch vol.26 No.3
大野智 Chain Reaction「FREESTYLE」インタビュー(4ページ)
「Chain Reaction」インタビューコーナーにて、智くんの作品集『FREESTYLE』がピックアップされています。
グラビアはなく、その作品集に載っている写真がいくつか掲載されていました。
フィギュアと、それを学校などに設置し、智くんが一緒に写っているものなど。
4ページのうち、インタビュー部分は1ページぐらい。
ライターは、現在は元Switch編集部と名乗られている内田正樹さんで、やはりすごくいい取材をされていました。
何度か会う中で、智くんが絵や粘度の立体を手掛けていると知ったため、こんな文が冒頭に。
《取材のスケジュール設定が困難を極めていた最中だっただけに、正直どこにそんな時間とパワーがあるのかと驚いた》
《ほかの話題ではぶっきらぼうな彼が作業については嬉々として話す様子にはもっと驚いた》
内田正樹さん「そんなに好きなら見せてください」
(´・∀・`)「いいよ、別に」
内田正樹さん「誌面になるかもしれないし」
(´・∀・`)「や、本当そんなんじゃないから」
以前にそんなやり取りがあったあと、初の個展が決まったと言うので取材場所へ。
《前述の会話を覚えていた彼が、当時よりさらに照れくさそうな顔をして現れた》
智くんの表情、めちゃくちゃ想像ついちゃいますね💙
インタビューの冒頭は、やはりまず少年時代に『ドラゴンボール』の模写をしていた話から。
(´・∀・`)「あとは、『こち亀』とか『ろくでなしブルース』とか描いてたっけ」
ほかにも鉄道模型など、少年時代の話はほかにも。
エアガンが好きだったけれど、高い物は買えず、プラスチック製だと光るのがいやで黒でつや消しをしたこと。
戦車のプラモデルを銀色で汚して錆びた感じを出したこと。
付属の人形の腕を切り、違う形の腕と変えて本物っぽくしたこと。
しかし、学校の図画工作は……?
(´・∀・`)「おもしろいと思わなかった。決められたことをするのがいやだったから」
漫画の模写は、ノートばかりではなく教科書にまで。
(´・∀・`)「平仮名の『に』に横棒を加えて『た』にするようなものからオリジナルっぽいものまで、教科書はもうビッチリと」
そののち放送された「落書きクラブ」につながるような話ですよね😊
『KYO TO KYO』では、メイクさんから綿棒を使ったぼかしの方法を教わり、独自に爪楊枝とコットンを使ったさらに細かいぼかし方を考案。
筆の先をハサミで短く切って使うなど、試行錯誤が続きます。
納得のゆく作品ができたのは2002年。
(´・∀・`)「ちょっと前に、自分の顔の形を石膏で取ってみたんだけど、やっぱり石膏についている説明書が好きじゃないんだよね。それで色々試したんだけど、さすがに顔だから事務所に心配された(笑)」
私が学生時代にライフマスク(生きているからデスマスクとは言わない)を取ったときは、石膏が目に入ってたいへんだったよ……。
智くんもだいぶワイルドなライフマスクの型取りしてたからなあ😅
(´・∀・`)「彫りが深い顔を描きたいから外人さんなの。日本人を描いた絵はない。描いてみようと思わないから」
初の個展が決まったきかっけは?
(´・∀・`)「そもそもちっこいフィギュアが100個たまったから、ふと、『これってファンに見せたらおもしろがってくれるかな?』ってボソッと言っただけなんだよ」
(´・∀・`)「そうしたらスタッフさんが反応してバッて打ち合わせの場が整って。俺、あの瞬間を今でも覚えてる(笑)」
スタッフさんからしたら、「今だ! 待ってましたあ!!」って感じだったんだろうな~。
智くん、もともと個展やりたいって伝えていたはずですし😊
色々と葛藤はあるものの絵は続けていくと言う智くん。
(´・∀・`)「頭の中で、『こうさせたい』って浮かんだら、なるまでやらないと気が済まなくなるしね」
内田正樹さん「それ、あなたの芝居と一緒じゃん」
と、内田さんが鋭いことを言っています。
(´・∀・`)「あ、そうだね。うん、芝居もそう」
内田正樹さん「あと歌と踊りもね。集中する。理想像を描く。近づく。この3つの要素が大野智の全てのモチベーションの源なんですね」
(´・∀・`)「言われてみるとそうかも」
もしも大野智広辞苑があって、「才能」と引いたら、そこには何て書いてあるのか……と聞かれて。
(´・∀・`)「ああ、『興味があってやり続けることができる機能』かな」
内田正樹さん「それ、そのまま大野智でしょう(笑)」
(´・∀・`)「そう来るか(笑)」